九州大学 大学院理学研究院 化学部門

分子触媒化学研究室

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 私たち日本人が享受している快適な生活は、有機化合物によって支えられているといっても過言ではありません。たとえば、150年前、ちょっとした風邪がきっかけになって命を落とす場合が多くあったと思いますが、医薬品が進歩した現在、そのようなことはめったにありません。それどころか、昔なら不治の病とされてきた病気にかかっても完治し、社会生活に復帰することができます。その医薬品の有効成分のほとんどは人工的に合成された有機分子です。また、20年前、テレビのほとんどはブラウン管を使用しており、大画面のテレビはその置き場所をどうするかが悩みどころでした。しかし、現在では液晶ディスプレイの発達によって薄型テレビが主流になり、昔では想像できなかった大画面のテレビが市販されています。また、そのような大画面テレビが安価に購入できます。これも、有機化合物である液晶分子の進歩によるところが大きいと思います。このような例以外にも有機化合物は生活のさまざまな局面に深く入り込んでおり、今更、有機化合物なしの生活に戻ることはできません。

 私たちの身の回りにある有機化合物はどのように作られるのでしょうか?通常、私たちの身の回りにある有機化合物の大部分は、石油や石炭から得られる低分子量の有機化合物から、有機合成によって製造されています。そのとき必要になるのが有機合成反応です。限られた有機合成反応しか知らなければ、限られた有機化合物しか合成できないことになります。つまり、優れた機能をもつ可能性がある新しい有機化合物を入手することができなくなり、科学技術の発展が停止してしまいます。

 そのような考えのもと、私たちの研究室では新しい有機合成反応の発見・開発を目指して、日夜、研究に取り組んでいます。既存の反応を改良し、有機合成をより便利にする研究にも取り組んでいますが、日々の実験の中から見出される現象をもとにして、有機化学の常識では考えられない(興味本位による)新しい反応の開発にも取り組んでいます。こういった研究をとおして、有機合成化学の発展、ひいては科学技術の発展に貢献できればと考えています。多くの人に認められ、有機化学の教科書に掲載されるような反応が開発できればと願い、研究に取り組んでいます。

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〜歴史に残る新しい反応の実現を目指して〜

Last Updated: 2017/04/26

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