TLC発色剤の調製法・使用法


1. リンモリブデン酸エタノール溶液

万能型。黄色の背景に青いスポットが現れる。水酸基、含ケイ素化合物の検出に良い気がする。

調製法

  1. 広口の試薬瓶に、2.5 gのリンモリブデン酸 (12MoO3・H3PO4) を入れ、50 mLのエタノールで希釈する。
  2. 密栓して保管する。

使用法


2. アニスアルデヒド

万能型。背景は赤くなり、化合物によってスポットの色が異なる。

調製法

  1. 68 mL の EtOH に 2.5 mL の濃硫酸を加える。
  2. 1.2 mL の酢酸、1.9 mLのアニスアルデヒド (p-MeOC6H4CHO) を加える。
  3. 広口の試薬瓶に移し、密栓して保管する。

使用法


3. CAM

万能型。白色の背景に青いスポットが現れる。慣れるとTLC板を発色剤に浸した直後に注意深く観察するだけでスポットの有無がわかる。

調製法

  1. 45 mL の蒸留水に 5 mL の濃硫酸を加える。
  2. 1.25 g の (NH4)6Mo7O24 ・4H2O、2 g のCe(NH4)4(SO4)4・2H2O を加え、撹拌する。
  3. 広口の試薬瓶に移し、密栓して保管する。

使用法


4. Yellow CAM

万能型。白色の背景に青いスポットが現れる。慣れるとTLC板を発色剤に浸した直後に注意深く観察するだけでスポットの有無がわかる。

調製法

  1. 45 mL の蒸留水に 5 mL の濃硫酸を加える。
  2. 2.5 g の (NH4)6Mo7O24 ・4H2O、0.5 g のCe(SO4)2 を加え、撹拌する。
  3. 広口の試薬瓶に移し、密栓して保管する。

使用法


5. ニンヒドリン試薬

本来はα-アミノ酸検出用。アミノ基、アミド基の検出にも使える。白色の背景に黄色、赤茶色、紫色のスポットが現れる。

調製法

  1. 70 mLの1-ブタノールと70 mLの蒸留水を分液漏斗に入れ、充分に震盪する。上層は水飽和1-ブタノールになる。
  2. 0.25 gのニンヒドリンを広口の試薬瓶に入れ、50 mLの水飽和1-ブタノールで希釈する。
  3. 密栓して保管する。

使用法


6. ヨウ素

万能型。薄茶色の背景にこげ茶色のスポットが現れる。特にアミノ基、アミド基の検出に威力を発揮するような気がする。これでしか発色しない化合物も多い。

調製法

  1. 50 mL程度の広口の密栓可能な無色の瓶に、5, 6粒のヨウ素の塊を入れる。シリカゲルを少量入れても良い。
  2. 密栓し、ヨウ素の蒸気を容器内に充満させておく。

使用法


7. 改良リンモリブデン酸試薬

使ったことはない。ただのリンモリブデン酸より、発色が良いらしい。

調製法

  1. 50 mLの蒸留水に、0.75 mLの85% リン酸 (H3PO4)、2.5 mLの濃硫酸を入れる。
  2. 1.2 gのリンモリブデン酸を入れ、溶かす。
  3. 広口の試薬瓶に移し、密栓して保管する。

使用法


8. 塩化マンガン

これも使ったことはない。脂質、ステロイド類に良いらしい。

調製法

  1. 0.2 gの MnCl2・2H2Oを広口の試薬瓶に入れ、30 mLの蒸留水、30 mLのメタノールで希釈する。
  2. 2 mLの濃硫酸を加え、混ぜる。
  3. 密栓して保管する。

使用法