生体情報化学研究室


【研究方針・展望】
生命の基本単位である細胞は、その遺伝子に蓄えられた情報を基に、非常に複雑で多様な化学反応を操って自己を複製したり独自の機能を発揮します。当研究室では、この細胞の神業を生体膜の構築という面から研究しています。

【研究キーワード】
* 生体膜
* リン脂質
* 膜タンパク質
* 細胞内輸送
* 代謝調節

【研究テーマ】
* リン脂質の生合成調節機構と細胞内輸送機構
* タンパク質の細胞内輸送と細胞内局在化機構

【研究概要】
 細胞は、細胞膜という生体膜により外界との境界を形成していますが、細胞内には様々なオルガネラが存在し、それらコンパートメントも生体膜で区画化されています(図A)。また生体膜はこれらオルガネラを区画化する役割を持つのみではなく、細胞の生命活動維持に必要なほとんどすべての基本化学反応、すなわち、高分子合成、エネルギー産生、選択的物質透過、情報伝達などが行われる場となっています。従って、生体膜の形成・維持の機構を解明することは、現代生命科学の非常に重要な研究課題の一つとなっています。生体膜の基本骨格は脂質(リン脂質)二重層で、そこに膜タンパク質が埋め込まれたり、あるいは結合したものが生体膜の基本構造です(図B)。

そこで当研究室では、脂質とタンパク質の両者の面から生体膜の研究を行っています。先にも述べましたように、生体膜の基本骨格はリン脂質二重層ですが、その二重層は様々な種類のリン脂質分子で構成されています。現在、そのリン脂質二重層の形成・維持に関しては、2つの非常に基本的で重要な疑問が未解決となっています。1つは、生体膜リン脂質の量と組成を決定する基盤となる機構がどの様な機構かという疑問です。この疑問を解くためには、各リン脂質分子の生合成調節機構を明確にすることが重要と思われます。もう1つの疑問は、リン脂質が合成された場所から機能する場所へどの様な機構で輸送されるのかという疑問です。細胞膜や多くの細胞内オルガネラ膜は、それ自身のリン脂質を合成する能力がなく、その形成・維持には小胞体等、他のオルガネラで合成されたリン脂質を輸入する必要があります。そこで当研究では、真核細胞の主要リン脂質の一つであり、様々な生理機能を有するホスファチジルセリンに焦点を絞り、その生合成調節機構と細胞内輸送機構に関して、生化学的あるいは遺伝学的な研究を行っています。またタンパク質に関しても、新しく合成されたタンパク質が、どの様な情報を使ってどの様な反応機構でその働き場所であるオルガネラ(小胞体やミトコンドリア)に輸送されるのかを研究しています。

【研究室メンバー】
教授  久下 理 (くげ おさむ)
准教授 荻島 正 (おぎしま ただし)
准教授 谷 元洋 (たに もとひろ)

 連絡先    久下 理
 電話     092-642-2530
 ファックス  092-642-2530
 E-メール     
 


Laboratory of Molecular and Cellular Biochemistry

Research
* Biosynthetic regulation and intracellular transport of phospholipids.
* Intracellular transport of proteins.

Keywords
* Biological Membrane
* Phospholipid
* Membrane Protein
* Intracellular Transport
* Metabolic Regulation

Members
Osamu KUGE; Professor, Ph.D.
Tadashi OGISHIMA; Associate Professor, Ph.D.
Motohiro TANI; Associate Professor, Ph.D.

Contact Info
Osamu KUGE
TEL: +81-92-642-2530
FAX: +81-92-642-2530
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