九州大学大学院 博士課程リーディングプログラム 分子システムデバイスコース

九州大学理学部化学科

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メッセージ

 「化学」とは何かと問われたら、皆さんは何と答えるでしょうか? もちろん正解は一つではありませんが、例えば、原子や分子をもとにして、それらを反応させて次々と変化させ、新しい物質を作り出す学問だと言えるでしょう。化学は、このような物質変換の学理を基軸として、エネルギー問題や環境問題など、現代社会が抱える様々な問題の解決に貢献する学問分野です。我々、九州大学 大学院理学研究院 化学部門は、現在、専門分野の異なる17研究室を擁し、あらゆる角度からこれらの問題に取り組み、化学の最先端を切り拓く研究活動を展開しています。さらに学内の8研究室(協力講座)と連携して、大学院理学府化学専攻ならびに理学部化学科の教育を推進しています。

 世の中のすべての物質は、約100種類の元素の組み合わせでできています。これらの原子が結合して様々な分子ができ、分子の集合体として物質が形成されます。こうしてできる化学物質はいまや1億種類以上が知られおり、電気、光、磁気、熱などに対してそれぞれが特徴的な性質を示し、身の回りで活用されています。我々は、これら多種多様な物質をどのように設計するのか、また合成するのかなど、物質の化学を研究しています。また、小さな分子から大きな高分子やタンパク質が合成され、さらにこれらが生命体を作り上げています。生命体の中で分子がどのように協力し合って機能を発揮するのかなど、生命の化学にも取り組んでいます。理学における化学では、物質から生命にまで及ぶこれら広い化学の領域を、特に化学現象の普遍的な真理を追究する立場で研究しています。

 教育面では、分子レベルで物事を考える化学的な物質観を養い、原子から分子、高分子、さらに生命体を構成する複雑な分子にいたる様々な階層の物質について、その性質や機能を理解することを目標としています。電子論、分子論ならびに集団系の理論に基づいて、単独の分子から分子集合体に至るまで、幅広いスケールで物質を取り扱う基本原理を講義します。これらは、分子および分子集団の構造とその形成原理、物質変換や分子認識の原理、機能発現のメカニズムなどを理解し探究する上で不可欠な基礎知識です。最先端の実験および理論研究に取り組みながら、将来、研究者、教育者、あるいは技術者として、国際的に活躍し人類社会に貢献する専門家の育成を目指しています。

 人類は、科学の力で新たな技術を生み出し、暮らしを豊かにしてきました。その一方で、資源の枯渇、自然の破壊、難治性の疾病など、現代社会は様々な危機に直面しています。化学はこれら社会問題の解決に大きな責任を負う学問であり、その継続的な発展が不可欠です。我々は、2015年秋に伊都キャンパスへの移転を完了し、新たな一歩を踏み出しました。今後も意欲に溢れた学生を迎え入れて先端的な教育・研究を推進し、あらゆる角度から化学の問題に取り組んで行きます。

 

2016年度部門長・専攻長・学科長 寺嵜 亨

 

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