九州大学大学院 博士課程リーディングプログラム 分子システムデバイスコース

九州大学理学部化学科

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学科長挨拶

 九州大学の理学部化学科は1939年に設立され80年以上の歴史がある学科です。現在は無機・分析化学、物理化学、有機・生物化学、複合領域化学の4つの大講座、16の研究室からなり、理論化学から生物化学まで基礎的な化学のほとんどの分野をカバーしています。また2015年には九州大学の新キャンパス、伊都キャンパスへの移転を済ませ、新しく充実した環境と設備の下、教育・研究を行っています。

 化学という学問の対象は、我々の生活する環境にあるものが全て原子や分子からできていることから、身の回りのもの全てに及びます。実際に、自然界にある鉱物や生物から衣類、食品、建築材料などの工業製品まで、化学の知識なしに理解し、製造することはできません。しかし、その多様さゆえに以前の化学は、ただ単に暗記する事柄も多く、また化学理論も経験に基づくものが多かったことは事実です。しかし現在ではミクロの世界の理論(量子力学)によって物質の構造や反応を一から理解し、さらにコンピューターを用いて再現できるようになっています。また各種計測技術の発達によって多くの物質を原子、分子レベルで分析、観測することもできるようにもなっています。当学科では、このような確固たる土台の上に系統的に化学を学ぶことができます。

 一方で化学が自らの手で物質を創造する学問であることは現在でも変わりません。そのためには多くの化学物質に実際に触れて操作してみることが必要です。私が高校生の頃は理科の授業時間の半分は実験を行っていたものですが、今の学生に聞くとほとんど自ら手を動かして実験した経験がないようです。現在、化学科には一学年60名程度の学生に対して40名ほどの専任教員がおり、さらに最先端の実験装置が揃っています。そのため、少人数で充実した設備で化学実験を行うことができます。さらに大学院の化学専攻では、基幹教育院、先導物質化学研究所、アイソトープ統合安全管理センター、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所に属する8つ協力講座に所属して最先端の研究活動を行うこともできます。

 このように当学科では分野の多様性と同時に少人数教育の充実を図っており、学部、大学院では一般入試の他、外国人向け、社会人向けの入試を実施しております (詳しくは本サイトの「入試」の項目を見てください)。九州大学化学科、化学専攻では化学に興味を持つ全ての人を歓迎いたします。

化学科長 恩田健

1994年東京大大学院博士課程修了。1994年博士(理学)。東京工業大学助手、米国ピッツバーグ大学研究員、東京工業大学特任准教授などを経て、2017年九州大学教授。専門は分光分析化学。化学反応をリアルタイムで観測する装置の開発と応用を行っています。

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