ここは、演習室です。この部屋は学生の居室の一つであり、デスクワーク等の実験以外の研究を行う空間として利用しています。
ここには、学生のみでなく、助教も在室しています。研究室は8部屋もあり、分散していますが、研究室のほぼ全てのコンピューターが同一のファイヤーウォール内に接続しているため、データのやり取りやデータ印刷も快適に実行できます。
これにより、分子軌道計算も自席に座ったままでLANを介して実行することができます。(脇山記)
有害物の取り扱いが可能なドラフトチャンバーが七台設置されており、内二台はスクラバーを有している為、酸の蒸気による機械の劣化を防ぐことができます。
複数のドラフト中にオイルバスと冷却管が常設されており還流操作はドラフト中で行うことが出来ます。
また、ロータリーエバポレーターも多く設置されており、溶媒除去操作を混雑せずスムーズに行うことができます。カラムクロマトグラフィーやリサイクルHPLCなどの精製操作も本研究室で行うことができます。(田中記)
ここは錯体化学研究室の第二測定室です。この測定室には、二台の電気化学測定装置、ガスクロマトグラフィー、
自動水素(酸素)ガス定量装置、キセノンランプ、紫外可視分光光度計、電気炉(二台)、電極作製用スクリーンプリンター、
簡易型卓上磁気天秤、結晶マウント用の顕微鏡作業設備が設置されています。
電気炉とスクリーンプリンターに関しては主に小澤助教の研究「金属錯体を基盤とした太陽光エネルギー変換システムの構築」を推進する際に用いられており、
様々な太陽光エネルギー変換デバイスの開発に活用されています。
また、電気化学測定装置のうち一台はEQCM (Electrochemical Quartz Crystal Microbalance)も内蔵しています。
これは電極-溶液界面上で起こる酸化還元反応に伴う、電極上の微細な重量変化を定量的に測定できる装置であり、
本装置の導入によって光化学反応だけでなく電気化学的にも詳細な触媒反応解析が可能になっています。(小柴記)
また、最大の特徴としてB棟の角部屋ということもありサイドに大きな窓が取り付けられています。これによりオープンな環境が作られ、学生が活発に研究できるような空間を生み出しています。
共用の収納スペースが多いこともこの部屋の特徴であり、ソフトボール用具やバーベキュー用具はこの部屋に収納されています。(宮﨑記)